 |
第5日目。いい天気。弘彦も元気そう。今日は、飛行機でアスワンへ行き、市内観光後アブシンベルに行くことになっていたのであるが、アスワンの観光をしないで、そのままアブシンベルへ行った。アスワンの観光は第6日目にするらしい。 |
 |
 |
アブシンベルの到着後、すぐにバスでホテルへ向かい、そこで昼食をとることになっていたのであるが、ここで、飛行機ばかりに乗って疲れたのであろうか。突然、弘彦が体調が悪いと言いだした。どうも熱があるようである。寒くなったり、暑くなったりする気候のせいで、風邪をひいたのであろう。 |
 |
 |
ホテルの部屋に弘彦を寝かせ、フロントから氷をもらって冷やした。昼食は、部屋まで運んでもらった。その後アブシンベル神殿を見に行くことになっていたのであるが、弘彦が心配なため、妻だけ行くことにして、私が弘彦の看病をすることになった。部屋のベランダからは、ナセル湖と砂漠が見え、アフリカに来たんだなぁという実感がわいた。外は灼熱の太陽の光が降り注いでおり、ものすごく暑かった。 |
 |
 |
しばらくして、弘彦の様子を見てみたが、いっこうに熱が下がっていない。それどころかどんどん悪化していくような感じであった。さすがにこれには、あせってしまい、ただおろおろするばかり。氷で冷やしたタオルを頻繁に取り替えたが、何だかあまり効果がないようであった。もう医者を呼ぼうかと真剣に考えたが、イマイチ踏み切れない。それにアブシンベルには大した医者もいないらしいとのこと。これはツタンカーメンの呪いではないかと思った。そのころ妻は、しっかりと観光していたのであった。夕方になり、妻が帰ってきた。弘彦を見て少しびっくりしたようであったが、熱冷まシートを取り出し、弘彦の脇の下に当てるなどして、てきぱきと処置をする。さすが。 |
 |
|
|
 |
今夜は、アブシンベル神殿で「音と光のショー」が開催されるのだが、弘彦のこともあり、どうしようかと思ったが、妻は、「私、行ってくる」と言い残し、行ってしまった。なんとも冷たい母であった。
しかし、その後弘彦の熱がみるみる下がってきた。呼吸も苦しそうだったのが、だんだんと普通になってきたようであり、すやすやと眠っていた。
こうなるとひと安心。ちょっとベランダへ出て、ステラビールを片手に夜空を眺める。満天の星がびっくりするほど綺麗であった。アフリカへ来たんだー!とまたも実感する。しかし、間もなくブーンという音とともに蚊がやってきた。マラリヤにかかるかもしれないと思い、すごすごと部屋の中に引き返す。しかし、この蚊が弘彦に襲いかかるのであった。 |
 |